【ガス】一人暮らしで月6800円超も・・・高すぎる北海道のLPガス料金に困惑

1:2015/12/02(水) 11:46:38.47 ID:
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全国平均と比べて高額で、「北海道価格」とやゆされることもあるLPガス(液化石油ガス)の料金。

 本州から引っ越して来て、請求書を見て驚く家庭も多いという。なぜ、これほど高いのか。その理由を探った。

 札幌市中央区のマンションに住む40歳代の会社員男性は、事業者から送られてきた10月分の請求書を見て嘆いた。
調理と給湯がLPガスで約6800円。電気代は3000円を下回っていた。ガス代を抑えるため、
風呂はシャワーのみで湯船につかるのは月数回。「単身赴任の身には本当に痛い出費だ」と話した。
 日本エネルギー経済研究所石油情報センター(東京都)の調査によると、
10月の道内のLPガスの価格は5立方メートル6000円と全国最高だった。最も安い関東(4546円)との差は1500円、
全国平均(4860円)と比べても1200円近く高い。10年前の05年は道内4719円に対し、全国平均3891円。価格差は拡大し、高止まりの状態が続いている。

 ◆負担分を価格転嫁
 道内の小売業者ら約1700社が加盟する「北海道LPガス協会」(札幌市白石区)によると、
価格差が生じるのは「事業者ごとの事情もあるが、北海道の地理的特性が大きく影響している」という。
 北海道はLPガスの輸入基地がなく、道外の基地からタンカーで道内数か所の「2次基地」に運び込み、
トラックなどで約120か所の充填じゅうてん基地に運搬するため流通コストがかさむ。
 さらに都市部以外は住宅間の距離が長く、事業者の移動距離が伸びる。冬季には安全上の問題などから複数人での配送を余儀なくされ、
スタッドレスタイヤなどの経費も上乗せされる。事業者の多くは中小企業で、負担分を価格に転嫁せざるを得ない状況という。

 高橋哲夫専務理事は「事業者側も充填基地の統合や、輸送態勢の見直しなどコスト削減の努力を続けている。
24時間365日、常に保守点検や緊急対応なども必要で、不当に高額な値段を設定しているわけではない」と理解を求める。
◎消費者団体は反発 だが、NPO法人「消費者支援ネット北海道」(札幌市中央区)の大嶋明子事務局長は
「LPガスは同じ配送エリアなのに、業者によって料金が異なるケースがある」と反論する。
 特にマンションなどの集合住宅は、入居者が自由に業者を選べず、同NPOには本州から引っ越してきた人を中心に、
「料金が高くて驚いた」「業者に、なぜこんなに高いのかを聞いても答えてくれない」といった相談が、今年2月から約40件寄せられている。

 同NPOは今年4月、北海道消費者協会、北海道生活協同組合連合会と「LPガス問題を考える会」を設立。
10月に開いた消費者向けの学習会では「原油価格が下がり、灯油やガソリンは値段が下がっているのに、LPガスは高止まりしており、
大きな利幅があることが問題」などの意見があったという。
 大嶋事務局長は「明細書に総額だけを記載し、基本料金と使用料金の内訳を書かない業者も多い。業界全体で、
料金など情報をきちんと開示する意識を高めてほしい」と指摘している。(永瀬章人)
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